月別アーカイブ: 2016年11月

Chapter109:classicus『スマイル』出演しました。

2016/ 11/30 Wednesday

こんにちは、濱田真和です。

元andymoriのドラマー・岡山健二さん率いる新バンド、
”classicus”の『スマイル』という楽曲のMusic Videoに出演させて頂きました。

監督:フカツマサカズさん

僕はスマイルくんを演じさせて頂きました。
顔が隠れる分、逆にとても難しく、
その分とても楽しく演じさせて頂きました。

是非、歌詞をしっかりと感じながら、
スマイルくんを自身に置き換えて観てもらえたら、
個人的には嬉しいです。

この曲は10年以上も前に岡山さんが書かれた曲らしく、
はじめて聴いた時に、
その力強いメロディーと歌詞に、心震わされました。

言葉の一つ一つが自分事の様に、
刺さってきて、

「俺もそうだったな。」
「今も愛想笑ってんのかな。」

と自問自答してしまう程に。

だからこそ、スマイルくんの気持ちがわかったし、
演じれてとても嬉しかったです。

何より、
元々andymoriが大好きで聴いていて、
岡山さんや、
彼等を撮り続けてきたフカツ監督とご一緒できてとても嬉しかったです。

自信もって、素敵な作品になってます。
是非、ご覧下さい。

また、
11月29日~12月5日の期間、
朝4:00~10:00の間、1時間に1回のペースで、
全国のファミリーマートさんで、
『スマイル』が流れるそうです。

機会がありましたら、少し耳を傾けてみてください。

3月舞台『monster & moonstar』も、近々新たな情報が公開出来るかもです。

頑張ります。

濱田真和 Superendroller

Chapter108:デコボコに尖ってて、でも柔らかくて

2016/ 11/28 Monday

煙草とコーヒーの組み合わせの旨さがはじめてわかった、秋。

こんにちは、濱田真和です。

舞台『monster & moonstar』の枠組みが少しずつ、少しずつ、一つずつ、
組み上がってきています。
今年中にはある程度、枠組みが組み上がり、設計されるといいなと思っています。

あと、その枠組みの形は、
ある程度デコボコに尖ってて、でも柔らかくて、
理解しがたいけど、面白い、そんな形で設計できるといいなぁと思います。

ディレクションというのは、
お芝居がはじまる前に、とっくにはじまっているものだと思っていて、
今はまだ本番の4ヶ月前だけど、
ここでの期間のディレクションが一番大事なんじゃないかと思って、
頭を悩ませながら、少しずつ少しずつ、一つずつ、
丁寧にやっていきたいです。
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モンスターたち

濱田真和 Superendroller

Chapter107:家族って一番のクリエイション

2016/ 11/24 Thursday

先日の地震、心配です。
僕が心配なんかしててもしょうがないのですが、
やっぱり、あの日あの時のことを思い出してしまい、
そしてあの日あの時と今、確実に違うのは、
大切な人や場所・景色が沢山増えたということ。
どうか、皆が心穏やかに過ごせます様に。

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こんにちは。濱田真和です。

一昨日は後輩の結婚式、
昨日は親友が入籍し、
今日は母の誕生日。

地震を吹き飛ばしてくれるような、暖かい気持ちに包まれております。
特に後輩の結婚、親友の入籍は、
自分の十数年くらいの軌跡を振り返らせてくれたりして。

とにもかくにも、
誰かが誰かと幸せの形を結ぶというのは、、、
ん〜・・・なんだろう。言い表せない多幸感です。

僕の尊敬する人が言っていた、
「家族って一番のクリエイションだからね。」

そんな言葉を思い出しました。

自分で独立して、モノを創るとき、
特にやっぱり、人やモノへの愛情が不可欠で、
そこを欠いてしまったら、
クリエイションとして成り立たなくなってしまうことがほとんどだと感じてきました。

だからこそ、
誰かと誰かが認め合い、尊敬し合い、その先に、家族になる、というのも、
極めてとても難しい、クリエイションなのかもしれません。

とにもかくにも、
皆が幸せでありますように。
そして、その幸せが続きます様に。

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濱田真和 Superendroller

Chapter106:遅すぎたラヴ・ソング

2016/ 11/21 Monday

こんばんは、濱田真和です。

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ここ一ヶ月、日本で誰よりも
古舘佑太郎さんのアルバム『BETTER』を聴いている自信があります。

あとスピッツ。
彼等の言葉が大好きです。

古舘佑太郎『ラヴ・ソング』より
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おおげさな言葉なら、いくらでも口に出来て
君にもちゃんと伝わってると、勘違いしてたよ

きっと単純なラヴ・ソング
聴きたいはずなのに

どうして、なんでだろう?

大好きだってこと

唄うたいのくせして、今まで一度も云えなかった

誰かに憧れて、夢ばかり追いかけてた
君を唄えばもうそれだけで、特別なのにね

遅すぎたラヴ・ソング
聴いてくれないかな?

どんな顔するだろう?
想像出来ないのは、いつでも笑ってくれてた、君に頼り切っていたせいだ

どうして、なんでだろう?

大好きだってこと

唄うたいのくせして、今まで一度も云えなかった

今ならすぐに伝えられるのに
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特に2番の歌詞が大好きです。

昨日は、とあるPV撮影に出演してきました。
ちょっと特殊な出演ですが、言葉たちが力強い音楽と、光に包まれた、
とても素敵な作品になる気がしています。
楽しかったです。

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是非、お楽しみに。

濱田真和 Superendroller

Chapter105:福島いわき/2016年11月の旅①

2016/ 11/10 Thursday

こんにちは、濱田真和です。
11月8日、9日と、Superendrollerメンバーでまた、
福島いわきを訪れました。

今回は光根恭平が仕事で急遽行けなくなりましたが、
『和楽器バンド』の尺八奏者・神永大輔さんがご一緒頂ける事になり、行ってきました。
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まず今回の旅の目的は、
「ふくしまオーガニックコットン」の綿の収穫でした。

この5月にメンバー4人で訪れた時に、
畑を耕して、オーガニックコットンの種を植えました。
それが夏を越えて、成長して、綿がはじけて、
その自分たちで植えた綿を収穫しよう、というわけです。
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真っ黒な土だらけだった畑は、たった数ヶ月で緑々しく、
みずみずしかった。雑草魂っていうのを目の当たりにした。
収穫が終わると、これをまた全部まっさらな土に戻すのか・・・

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自分たちが植えた苗を発見するみかとあいちゃん。
ちゃんと育ってて、本当によかった。

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これが、「ふくしまオーガニックコットン」茶綿。日本の綿。
繊細であまり生産性に向いているものではないんだけど、
この独特の色や、元々の日本の伝統文化であるこの綿が僕は好きで。

ふさふさ大きいのは、種の遺伝子が強くて、
この種からはまた、ふさふさ大きいのが生まれるんです。

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こちらは「アップランドコットン」。アメリカの、生産性に向いている、白綿。
こいつは本当に繊維一本一本が強くて。

今回は、他にも『会津木綿』とか、綿の”違い”みたいなものを直に体験出来た。
本当に繊維の長さとか強さとかそれぞれ違って、
本当に人間みたいな違いだなぁって思ったり。

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いつもお世話になっている酒井さん。ジブリ感。

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こうやって収穫された綿は、ここから製品になっていきます。
このタオルや手ぬぐいも、本当に心地よいもので、
是非一度は手にとってもらいたいって、思う。愛着も湧くし。
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もう、福島いわきを訪れるのは何度目になるだろう。
それでも、訪れるたびに、いつも新しい発見があります。
そしてここを訪れると、いつもずっと、ぼくたちは笑っていられます。

だから、また訪れるんだと思います。
今回は短い旅だったけど、もうちょっと、福島の話は続きます。
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STAND BY ME感。

濱田真和 Superendroller

Chapter104:久しぶりにヒリヒリする作品を描きたい、

2016/ 11/7 Monday

最近メモした言葉を2つ、

「悪ぶらなくたって、きみはかわいい」

「私は寂しさで間違いなんて起こさない」

濱田真和です。

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現在取りかかっている『monster & moonstar』という作品。
現在脚本は第2稿まで、進んでいます。

この作品は、

『制服』
『怪物』
『爆弾』
『兄妹』
『月と星』

などがキーワードとなってて、
以前から『制服』というものを描いてみたかったこと、
僕の半生、または育ってきた環境において、
避けては通れないもの・感情、
今現在僕が抱いているもの・感情などを頼りに、書いてます。

今回音楽を担当してくれる古舘佑太郎さんは、3月に上演した作品
“blue , blew , bloom”で主演を演じて頂き、今回は音楽で関わってくださります。

僕は元々、The SALOVERSの時から、彼の一ファンです。
彼の書く詩とメロディ、どこか漂う焦燥感や空虚な感じが大好きで、
彼のことは、今の時代に稀少な根っこがパンクロックの人間だと思っています。
今回の作品には、そんな彼の音楽が絶対にいいと思って、声をかけさせて頂きました。
彼が、脚本をどう捉えて、音楽をつくってくれるのか、楽しみです。
が、
彼に限らずですが、いつもスタッフに脚本を読んでもらうときは、それなりに緊張します。

そしてご一緒するのが3度目となる、照明作家の渡辺敬之さん。

彼の照明は本当にナマモノで、
Superendroller LIVE “scene~”と称しているこれまでの企画に、
彼以上の照明はないと思っています。
彼との出逢いは約2年前、
僕がはじめて渡辺さんが属する『仕立て屋のサーカス』を観に行った時に、
(この時、僕は誰とも知り合いではなかったんだけど)

「なんだこの照明は、」

と衝撃を受けた事を今でも覚えています。
終演後、僕は、渡辺さんを見つけ出し、

「あなたが渡辺さんですか?僕舞台つくってるんですけど、是非照明お願いしたいです。」

と、直接その場で名刺を渡し、ナンパしました。

渡辺さんは2つ返事「いいですね、やりましょう。」と言ってくれました。
そして、今があります。
彼が”照明作家”という名前で活動してる所以は、
一緒に作品をつくって、なるほど、と刺激をもらうことばかりです。

そして明日から、福島いわきに行ってきます。
こちらも2年程前からお世話になっている、
『ふくしまオーガニックコットン』の収穫のお手伝いです。
読んだ事ない人は是非、こちらのページを読んでみてください。
“ふくしまオーガニックコットンと、ぼくたち。”
http://superendroller.com/?page_id=1672

彼等に出逢って、僕の作品は、というより、僕は、少しずつ変化をしはじめました。
でもそれが、1年前の”sea , she , see”ではまだ描けなかった。
“blue , blew , bloom”では、そんな自分から「変わりたい」と思って描いた。
“tane & tiny”では、「ここにいる」という気持ちを全面に出した。

それらは、やっぱりどこか自分の為で在って、
まぁ自分の為につくってるのだからそれはそうなんだけど、
今なら、その変化を、作品を通して少し、伝えられるんじゃないか、と思っています。
「自分の為」ではなく、「誰かの為」、そんな作品になってきている気がしています。

こうやって、様々なかけがえのない出逢いによって、僕の作品は出来上がっています。
僕は、出逢いの中で自分の変化を感じながら、刺激をもらいながら、
僕も刺激を与えられる人間であれるように、
自分を”再構築”しながら、つくっています。

また今回も、一緒に活動して、つくり続けてきた人たちと共に、
久しぶりにヒリヒリする作品を描きたい、そんな欲求に駆られています。

『monster & moonstar』。

今、少しずつ打ち合わせをしたりして、
僕から生まれたこの作品は、周りのものを巻き込んで成長しています。

ここからは、僕もまだ知らない領域にいって欲しいと願うばかりです。

福島から戻ったら、また少し、作品の色も変わるのかな、と思っています。

そしてこの作品では、
更に一緒につくってくれるキャスト・スタッフ・アーティストを募集しています。

僕は、Superendrollerという場所を、
人と人が繋がる場所であって欲しいと思っています。
それは、仕事だけの繋がりではなく、
根っこの部分で、クリエイションを通して繋がれる場で在りたいと思っています。

作品を通して、
今後、僕と、じゃなくても、
一緒につくったメンバーとメンバーが次にどこかで仕事をしてたり、
そういうのが嬉しいのです。

そういう出逢いをしたいな、と思っています。

http://superendroller.com/?page_id=1881

↑こちらから、詳細を是非ご覧下さい。

どうぞ、宜しくお願い致します。
福島いわきから帰ったら、また書きます。多分。

濱田真和 Superendroller

Chapter103:ひととなり

2016/ 11/6 Sunday

今日は朝から、富士山を見た。
東京からでも、頭のてっぺんだけだけど。
それだけで世界が少し違って見えました。

濱田真和です。
先日、急に思い立って、個人ツイッターとインスタグラムをやめました。
逆に言えば、僕にしてはよく続いたなぁ、と思います。
今まで思い返してみると、
ブログとかそういうものは、続いた試しがなく。

もしかしたら気分でまたはじめるかもしれませんが、ひとまず。

今後はこのdiaryから中心に、日々徒然綴っていこうと思います。
Superendrollerのツイッターは残ってますので、
こちらで活動情報などは確認して頂けたら早いと思います。
Twitterアカウント@superendroller0

さて、
2週間程前のお話なのですが、
僕の中で今も毎日思い出してしまう出来事をひとつ。

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場所は下北沢、18:00頃。

18:30から待ち合わせがあった僕は、
雑多な街の中、漂う人の波に紛れて歩いていると、
斜め前を歩いている(漂っている?)おじいさんが突然倒れた。

僕は目の前で起こったあまりに突然のことに、
反射的に身体が動いて、「うおっ、大丈夫ですか?」
と、おじいさんに駆け寄った。

おじいさんは目が虚ろで、
だけど意識はしっかりとあって、
手のひらと額とを擦りむいて、血が出ていました。
僕も後から気づいたのだけど、手からの出血はかなりのものだったみたいで、
僕の服やエコバッグにもかなりの血がついていた。

「救急車呼びますか?」

おじいさんの状況がわからない僕は2番目にそう声をかけたと思う。

でもおじいさんは「いや、大丈夫。ちょっと疲れただけだ。起こしてくれ。」と、
自力で起き上がる力もなく、
僕は、本当に大丈夫なのか不安になり、辺りを見渡しました。
この時、「救急車呼ぶのもお金がかかるって聞いた事あるな・・・」とか、
余計なことが脳裏を過った記憶もある。

辺りの人は、立ち止まる事もなく、
むしろあえて、その場を避けて、歩き過ぎる人ばかりでした。
近くで電話をしていた女性が、「うわ、でもいまそれどころじゃないしな」という感じで、
その場を離れていったのも見ました。

でも、僕もそうだったかもしれない。
もし目の前でおじいさんが倒れなかったら、
もし身体が反射的に動かなかったら、
僕も避けて歩く人だったかもしれない。

僕は倒れているおじいさんをひとまず起こしますが、
力ない人一人を支えるというのは、かなりの力が必要で、
前に急性アルコール中毒で倒れた友達を担いだとき、
2人がかりでも本当に大変だったことを思い出したりもしました。

「一人じゃ無理だ」、そう思ってた時、

杖をつきながら、一人のお兄さんが話しかけてきてくれました。

「大丈夫ですか?身体悪いですけど、僕でよかったら手を貸しますよ。」

40歳くらいの方だっただろうか。
杖のお兄さんは多分、片足が不自由な方だと思われました。
それが今だけの事なのか、ずっとそうなのか、とかはわからなかったけれど、
でもとても爽やかに、力強く、手を貸してくれました。

杖のお兄さんに甘えて、
おじいさんを2人で抱えて立ち上がらせました。

おじいさんは「ありがとう、東松原駅に帰りたいんだ。」
と、言うので、僕と杖のお兄さんは、
200mくらい先の下北沢駅までおじいさんを支えながら歩きました。

200m、20分くらいはかかっただろうか。
それほどにおじいさんの歩みは遅く、
ただ、両脇を支える僕と杖のお兄さんを掴む腕の力だけはものすごかった。
多分、足にはもうほとんど力が入らなかったんだろう。

どうやってここまで来たのだろうか、
一人で本当に電車に乗って帰れるのだろうか、
心配になるほどだった。

その間、なんとかおじいさんを頑張らせようと、
おじいさんに年齢を聞くと、87歳だと教えてくれて、
僕のおじいちゃんと同い年だね、って話をしたりした。

道中、おじいさんが
「ここまで自転車で来た、あそこに止めてる、まだあるか確認したい」
と言い出して、

僕と杖のお兄さんは顔を見合わせた。
「この身体で自転車?絶対に無理だ。」
あの瞬間、言葉は発さずとも、意思の疎通がとれたと思う。
おじいさんの最近の現状もなんとなく予想が出来た。
多分、杖のお兄さんも、そうだったと思う。

それでもあまりにおじいさんが自転車を気にするので、
僕と杖のお兄さんは、おじいさんをベンチに座らせ、
変わりがわりおじいさんの言う通り、自転車を探してみた。
おじいさんの持っていた自転車の鍵を頼りに。
でも、おじいさんが「ここに止めた、」という自転車には、
どう考えても鍵の大きさが合わず、
元々、「この身体で、自転車?どう考えても無理だ。」
という認識を持っていた僕と杖のお兄さんは、
おじいさんを説得し、ひとまず、再度、下北沢駅を目指して歩き始めた。

なんとか下北沢の駅について、
僕も杖のお兄さんも次の予定があって(この時点でもう遅れているのだが)、
駅員さんを呼んで事情を話し、おじいさんを託すことにした。
おじいさんは怪我もしていたし、
少し休ませないと絶対に隣の駅までも辿り着けないだろうと思ったのも本当だけど、
正直な話、
これ以上は、僕の手に負えることじゃない、とも思っていた。

おじいさんは「ありがとう、助かった。」と言い、
駅員さん達は優しくおじいさんを迎えてくれて、ひとまず安心した。

この時既に18:40頃だっただろうか、
お互い、次の用事があったので「ありがとうございました。それじゃあ。」と、
挨拶を交わすと、杖のお兄さんは、

「優しいですね。」

と僕に言ってくれた。
僕は突然の言葉に「いえいえ、全然。ありがとうございました。それじゃあ。」と、
杖のお兄さんに挨拶をし、下北沢駅から次の場所へ移動した。

待ち合わせの場所についた時、
僕の手や服、エコバッグに血が沢山ついていることに、僕は気づいた。

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この次の日、
この事を思い出して、急に涙が出そうになった。
それは、杖のお兄さんの優しさと強さに、だ。

杖のお兄さんが言ってくれたみたいに、僕は決して優しくなんかない。
今回はただ、突然の事に、反射的に身体が動いただけで、
もしかしたら、そこを避けて歩く人だったかもしれない。

でも、杖のお兄さんは違った。

「大丈夫ですか?身体悪いですけど、僕でよかったら手を貸しますよ。」

この、杖のお兄さんがかけてくれた言葉には、
お兄さんの優しさや強さが詰まっていて、
その事を、今もなんでか、毎日思い出してしまう。

それは、
“人の痛みがわかる”
という、優しさと強さなんだと、思う。

おじいさんは無事に家に帰れたのか、
そもそも本当に東松原が家だったのか、
杖のお兄さんは普段どんな人なのか、

もっと、話してみたかったと思う。

そして、
僕はこれから、ひとまず、避けて歩かない人になりたい。って思う。

濱田真和 Superendroller